いぼ(尋常性疣贅)

いぼ(尋常性疣贅・ゆうぜい)

「いぼ」は「いぼウィルス」による病気で、放置しておくと大きくなったり数が増えたりします。
そうなると治りにくいので、早く治療を開始することが重要です。
足底の「いぼ」は「ウオノメ」と間違われていることが多く、手遅れにならないようにしてください。

指に多発した「いぼ」
足は「ウオノメ」と間違えやすい

「いぼ」に対する有効な治療は、液体窒素(-196℃)による冷凍療法です。
冷凍療法とは「しもやけ反応」を起こし、「いぼウィルス」を死滅させるものです。

綿棒で「いぼ」に液体窒素をつけると、「いぼ」は凍って白くなります。
「いぼ」よりも少し大きく凍らせることが「コツ」です。
白くなった「いぼ」は、数分で元の色に戻ります。
ドライアイスを押しつけるようなものですから、刺すような痛みがありますが、我慢してください。
冷凍療法のあと数時間痛みがありますが、「しもやけ反応」ですから、これも我慢してください。

数日で水疱ができてきますが、この水疱はつぶさないようにしてください。
水疱が黒くなることもありますが、心配ありません。
一週間~二週間の間をおいて、黒くなった部分を切除します。

「いぼ」の芯が残っていれば、冷凍療法を繰り返します。
「いぼ」は再発しやすい病気なので、治るまで治療する必要があります。